久徳康史機構准教授、APA Best Poster Award受賞!
2013年8月2日、学会発表でアメリカ出張中の久徳准教授からうれしいお知らせが届きました。 ハワイで開催されたAPA Annual Convention にて、久徳准教授がBest Poster Award受賞!
2011年東日本大震災に関する研究のポスタープレゼンテーションのために作成したポスターが、まずトラウマ部門のOutstanding Posters(優秀ポスター賞)としてノミネートされ、研究に関する質疑応答が行われた後、受賞が決定されました。今回はBest Poster(最優秀ポスター賞)の該当者が久徳先生含め2名でどうしても1名に絞りきれなかったため、Runner up for Best Poster Award という形での受賞となりました。
APA Conventionは世界最大の心理学関連の学会であるAmerican Psychological Association(北米心理学会)の総会で、発表するだけでも採択率20%という難関です。今回、トラウマ研究部門で発表に至った36演題の中から、久徳先生の研究が、見事、頂点の一角に輝きました。
大きな災害が起きたときに大切なのは、まず命が助かること。 そして、生きている方々の心の負担を軽減することです。 もしも、災害時の強いショックや災害後のストレスからPTSDになってしまったら、苦しみはさらに長引いてしまいます。 そこで久徳先生の研究グループは、 被災した方々の精神面での回復を少しでも早めるべく、震災後3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月のPTS(PTSDの度合い)経過パターンに着目し、被災地域においてどういった状況の方々がPTSの度合いが最も高くPTSDに罹りやすいのかを解明しました。 大きな災害時、義援金や援助を優先的に届けるべきなのはどういった状況の方々なのか、人の精神面に注目して調査した研究です。 このような研究が心理学研究の本場、APAで注目され、評価されたことは大変意義のあることだと思います。久徳先生、おめでとうございます!
関連研究についてはこちらをご覧ください。 なお、久徳先生帰国後、ポスターは檀研究室にて展示いたしますので、研究室へお越しの際はぜひご覧ください。
発表内容は以下の通りです。
Predicting victim vulnerability using PTS trajectory patterns following the 2011 Tohoku Earthquake.
Yasushi Kyutoku 1,2, Ippeita Dan 1,2, Jeffrey Swanson 3, Takahiko Umeyama 4, Senichiro Kikuchi 5, Eiju Watanabe 6, & Angela Liegey-Dougall 3
1Functional Brain Science Laboratory, Jichi Medical University, Japan, 2 Department of Science and Engineering, Chuo University., Japan, 3Department of Psychology, College of Science, University of Texas, TX, 4 Cross Marketing Inc., Japan, 5 Department of Psychiatry, Jichi Medical University, Japan,6 Department of Neurosurgery, Jichi Medical University, Japan
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2013/08/02