土方先生のキャリアデザインのお話

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本日3月1日より、正式に企業側の採用活動がスタートとなりましたね。(2017年卒就職活動スケジュール中央大学キャリアセンターでも、学内企業セミナーや技術面接セミナーなどが開催されており、学内でもたくさんのスーツ姿の学生を見かけます。

人間総合理工学科のキャリア開発担当の檀先生は、毎日のように、企業の人事部の方とお話ししたり、学生の就職相談にのったりしています。

また、先日、3年生の演習の時間には、土方喜明先生をお招きして「キャリアデザイン」についてお話をしていただきました。土方先生は、中央大学法学部事務長を経てキャリアセンター長として多くの中大生を支えてこられました。現在は総務副部長としてスポーツ振興プロジェクトに尽力されながら、毎日5-6人の学生の就職相談も受けていらっしゃるそうです。

「キャリアデザインのキャリアって何だと思いますか?」と土方先生は学生に向かって質問を投げかけました。これに対して多くの人が「仕事のしかた」と答え るそうですが、土方先生は「キャリア=生き方、人生」だと言います。自分はどのように生きていきたいかをデザインすることが、キャリアデザインなのです。 簡単にですが、以下、土方先生のお話からキーワードを3つ【ゴール設定】【エナジー】【たい力測定】をピックアップしてみました。

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【ゴール設定】

土方先生は、まず、明確なゴールを設定することが大切だというお話をしてくださいました。

– – – – – – -以下、セミナー中の学生とのやりとりです- – – – – – – – –

土方先生:あなたは「ゆたかな人生」にしたいと思いますか?

学生:はい。

土方先生:それでは、あなたにとって「ゆたかな人生」とはどういう人生なのか考えてみましょう。どんな人生だったら「ゆたか」だと思いますか。

学生:うーん、人から信頼してもらえる人生でしょうか。

土方先生:なるほど、いいですね。それでは、どうしたら人に信頼してもらえる人生を送れるかというところから、キャリアを考えましょう。

皆さん、カーナビを使ったことがありますか?例えば、車で、初めて京都に行くとしましょう。まず、カーナビの目的地を京都に設定しなくてはたどり着けませんよね。人生成功の鍵は目標設定にあるのです。だから、自分の目指す「ゆたかな人生」とは何なのかを明確にして、目標として定めるのが大切です。

具体的に言葉にして、欲求を強くもつことがとても大切です。日頃から「京都に行きたい」と強く思っていたら、「きょ・・・」と誰かが言うのを聞いたり、「京」という文字を見ただけで、敏感に反応できるからです。そうすればどんどん情報は集まってきますし、そこから可能性や選択肢が広がり、京都により近づけます。これと同じことがキャリアデザインにも言えるのです。まず、ゴールを設定すること。「ゆたかな人生を生きたい」と思うのであれば、自分にとっての「ゆたかな人生」とは何かを明確に定義し、それをゴールとして定めます。

そして、そのゴールに連れて行ってくれそうな車を選ぶことも大切です。例えば、東京から京都に行きたいのであれば、すぐにエンストを起こすような車では行けませんよね。ガタガタ揺れてすきま風が冷たいような車もつらい。どんな車に乗れば、自分が京都にたどり着けるのかを考えましょう。就職活動中の学生さんは「とにかく就職をする」ということを目的にしがちですが、それは「とにかくなんでもいいから車に乗ろう」という状態と同じことです。自分をかならずゴールへ連れて行ってくれそうな(ゆたかな人生を送るために必要な)、車(手段・会社)を選ぶことを意識しましょう。

【エナジー】

土方先生:就活中の皆さんは面接にのぞむとき、本や過去の例を参考に頻出の質問などをたくさん予習して向かいます。つい、穴埋めの試験問題のように、空欄を正しい答えで埋めることばかりに重点を置きがちですが、実は面接官が見ているのは、空欄内が正解かどうかではありません。では何をみているかというと、空欄外のエナジー(エネルギー)です。その学生本人が発散しているエナジーをみて、他の候補者とのちがいを見定めていると言っても過言ではありません。だから、エネルギーを出せる状態かどうかが、面接で勝つ鍵となります。それでは、どうやったらエナジーが出てくるか?簡単です。自信をもつことです。あなたは自分に自信をもっていますか?

学生:うーん。できないことが多いので、自信をもっているとは言えません。

土方先生:なるほど。君は「自信」という言葉をそう解釈をしているんですね。けれど、できるできないは「能力」の話であり、「自信」とは関係がありません。「自信」は、「能力」ではなく、だだ「自分を信じること」です。自分のことを信じることができれば、おのずとエナジーが湧いてくるのです。

(このあと、土方先生は自信をもつための秘訣を教えてくださいました! 機会がありましたら、ぜひ土方先生ご本人にお聞きになってみてください。)

【たい力測定】

土方先生:(「ハワイ」という文字を見せて)ほら、皆さん、この3文字を見るだけでワクワクしてきませんか?(ハワイの海辺の写真を見せて)写真を見るともっとワクワクするでしょう。気持ちが明るくなって、こういうふうに、人は希望を言葉にしたり画像でみると、ワクワクするんです。なので、自分が「やりたい事」「行きたい場所」「会いたい人」などを紙にリストアップしてみることが大切です。私はこれを「たい力測定」と読んでいます。自分の目標や夢をどんどん言語化・視覚化して、ワクワクすることで、エナジーが変わります。すると、相手(面接官)への伝わり方が変わるのです。上手い言葉を流暢に並べ立てただけでは、面接官にすぐに見抜かれます。しかし、自分がどういうふうに生きたいかを考えて、ワクワクしながら話すと、想いは伝わるのです。皆さん、「たい力測定」ぜひやってみてください。

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土方先生が仰るキャリアデザインとは、「どんな人生を生きたいか」を考え、それを明確化し、ゴールとして設定することで、ワクワクしながらそのゴールに向かうこと(あるいは道筋を考えること)です。自分なりのゴールを明確にすることで、そこに関する情報に敏感になり、そこに辿り着くための手段(会社)を検討することができます。そのとき大切なのは、自信(自分を信じること)であり、自信があればエネルギーが湧き、相手に自分の想いを伝えやすくなるというお話しでした。

就職活動で少し疲れてしまって、先が見えなくなっている学生もいると思いますが、土方先生のお話をきいてると就職活動がとても楽しいもののように感じますね。ワクワクしながら、ぜひ頑張ってください。楽しみにしてます!(スタッフ 弘川)

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