記者会見
皆さま、こんにちは。すっかり秋の空気になってまいまりましたね。
さて、本日は中央大学にて記者会見がございました。
「ADHD治療薬の効果を光トポグラフィ脳機能検査で可視化!」
一生懸命やっているのに、なぜか出来ない・・・
本人に悪気はないのに、注意散漫になったり、衝動的に問題行動を起こしてしまう・・・
そういったお子さんは、ADHD(注意欠如・多動症)である可能性があります。そうとは知らず、親御さんが「私のしつけが悪かったのかしら」と自分を責めてしまったり、さらに厳しく叱られ続けたお子さんが心になんらかの傷を負うケースが多々あります。また、ADHDという認識のないまま、就学し、理解の得られない環境でトラブルが起きることもあります。そういった問題を防ぐため、ADHDをなるべく早く発見し、治療方針をたてることが望ましいとされています。
しかし、これまで、ADHD治療の方針決定や治療薬効果の評価は、家族や本人の主観的判断とベテラン医師の経験則(自治医科大・門田先生はこれを「巧の技」と呼びます)によるところが大きいという状況でした。
この状況を受けて、自治医科大学の門田先生、山形先生、中央大学の檀先生をはじめとする研究チームは、fNIRSを用いてADHD治療薬の効き目を可視化する研究に取り組み、本日の記者会見ではその成果が発表されました。この研究成果により、各患者の薬の効き目を客観的に測り、その結果に応じて、ひとりひとりに合わせたテーラーメイドの治療を行う基礎を築けたと言えます。
就学児の約5%がADHDであるというデータがあるそうです。食物アレルギーが3%弱なので、かなりの高確率であるということが分かります。私はまだ結婚しておらず子どももおりませんが、いつかできるかもしれない我が子がADHDかもしれないという可能性はゼロではありません。本日、お手伝いスタッフとして同席した記者会見でしたが、すっかり真剣に聞き入ってしまいました。客観的な判断に基づいて、我が子に合わせた治療を行ってもらうことができるなんて心強いですね。
(檀研スタッフ・弘川)
プレスリリース詳細はこちらにてご覧いただけます。
http://brain-lab.jp/wp/?p=1040
▲はじめの様子(左から:檀先生、山形先生、門田先生、長嶋先生)
▲質問にこたえる檀先生
▲自治医科大・山形先生
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2014/09/24