共感覚の研究

研究室日乗

9月末、筑波大学と会津大学から、「共感覚」の研究グループの学生さんが檀ラボにいらっしゃいました!

共感覚(synesthesia)とは

  • 共感覚とは1つの感覚刺激から、複数の知覚が無意識に引き起こされる知覚現象のこと。例えば 『文字に色が見える』 『味に形を感じる』 『音に色が見える』 など……
  • 共感覚は 『黄色い声』 や 『甘い匂い』 というような、複数種類の感覚を結びつける比喩表現や想像とはまったく違う。
  • 共感覚の例として、文字に色、音に色、味に形、痛みに色などが挙げられ、共感覚者の生起確率は2000人に1人、200人に1人などさまざまな論が存在している。
  • また、共通して圧倒的に女性に多いということが知られている。

筑波大学「共感覚判定テスト」~共感覚とは~

現在、蔡東生先生(中大、筑波大)、浅井信吉先生(会津大)、檀一平太先生(中大、自治医大)によって、「共感覚」にかんする共同研究が行われています。

その研究の一環として、先日、自治医科大学で、共感覚をじっさいに持つ方の脳のなかで何が起こっているかデータをとりました。

今回は、そのデータの解析をしようと、筑波大・会津大の学生の皆さんが檀ラボの佐野研究員(解析エキスパート!)を訪ねていらしたようです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ちょうど、先日観たアメリカのドラマで、「ドアが閉まる音がすると、彼は口の中でチョコミントの味がする」という設定の登場人物がいたのですが、まさに共感覚の一種ですね。

それにしても、遠い世界のことだと思っていた「共感覚」を研究している方々が、こーんなに近くにいらっしゃるなんて驚きです!

彼らの脳の中では何が起こっているんだろう?? おもしろい!

筑波大・会津大の皆さん、研究結果を楽しみにしています。

またお待ちしております♪ (今度は、のんびりスカイツリーでも行きましょう!)

(弘川)

More from this site

  • 脳脳ボーイのいたずら脳脳ボーイのいたずら このホームページとは別に、檀先生が私(弘川)のウェブ編集の練習用として作ってくださったウェブサイトがありました。 ところが、 […]
  • サイゼリヤ会 (統計学セミナーお疲れ様会)サイゼリヤ会 (統計学セミナーお疲れ様会) さて、10月2日の「統計学セミナー」の後は、サイゼリヤの皆様と一緒に、3日間お疲れ様のサイゼリヤ会!わたくし(弘川)は、統計学セミナーには […]
  • サイゼリヤ会サイゼリヤ会 先日、すっかり恒例行事となった「サイゼリヤ会」が開催されました。 「サイゼリヤ会」は、共同研究でいつもお世話になっているサイゼリヤの皆様 […]

« »